ブラック企業はどんな企業？
ブラック企業とは、従業員を劣悪かつ過去な労働環境で働かせる企業のことです。
働き始めてからブラックだったと気づくケースがある一方で、事前に企業を見抜いて就職しないように避けることもできます。
就活の際には、ブラック企業はできるだけ避けたいものです。
募集数に対して採用数が多すぎる会社は注意が必要です。
また、正社員を随時募集している会社も注意したほうが良いでしょう。
多すぎる採用数を確保する会社の中には、新卒でも20％～30％は辞めることを見越していることが多いです。
社員が定着しない会社には、定着しにくい理由があるため、ブラック企業である可能性は高いです。
面接の場で内定が出る会社や、研修制度がない会社も危険です。
仕事や待遇に関する説明が募集要項と大きく変わる場合にも、注意したほうが良いでしょう。
ブラック企業を求人情報で見分けることはできる？
ブラック企業を求人情報だけで完全に見分けることは、難しいかもしれません。
しかし、いくつか注意するポイントを知っていれば、避けられる可能性が高くなります。
例えば、初任給が平均よりも異常に高すぎる会社や低すぎる会社、そして頑張り次第で初年度でも年収1000万円を稼げる、と謳っている会社などは注意が必要です。
大卒の初任給の平均は、地域によって異なりますが首都圏の場合で約17万円～21万円程度です。
もしも「成功報酬を多めに設定しているから基本給は低い」というスタンスで基本給がこの平均よりも大きく下回っている場合には、注意が必要です。
逆に平均よりも大きく上回っている場合には、残業代が含まれている可能性が考えられますが、支給されている残業代だけではカバーできないほどのサービス残業をさせられる可能性があるので注意しましょう。
また、試用期間が長い企業も注意が必要です。
新卒社員に対しては試用期間を設けない企業は多いのですが、試用期間が長く設けられている会社の場合には試用期間中に解雇されるリスクがあります。
まずは就職四季報をチェックしよう
ブラック企業を避けるためには、就職四季報をチェックしながら会社選びをすると良いでしょう。
四季報には、離職率や平均勤続年数、平均ボーナス支給額などが記載されている他、中立的な立場でのコメントも紹介されています。
離職率がとても高い会社、社員の平均年齢が20代という若い会社などは、社員が定着しづらい環境かもしれませんから注意したほうが良いでしょう。
ただし、ベンチャー企業への就職を考えている人にとっては、こうした数字による比較や見当はあまり役に立たない可能性があります。
その場合には、職場見学をしたり口コミをチェックするなどして、自分の目で職場の雰囲気を調べるなどの作業をする事をおすすめします。