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奨学金の返還が免除される条件とは?

奨学金の返済免除制度ってどういうもの?

奨学金は、今や多くの大学生が利用している制度です。
しかし多くの人が利用している分、返済のトラブルも増加傾向にあるといわれています。
「奨学金は利用したいけれど、返済できるか心配」、「返済不要の給付型奨学金を利用したい」と考えている人も多いでしょう。
基本的に奨学金は返済が必要ですが、なかには返済が免除される奨学金もあるのです。
免除されるのはいくつかの条件がありますので紹介していきます。

特に優れた業績による免除

申請には以下2つの条件があります。

  • 大学院の第一種奨学金に採用されている人物
  • 申請した年度内に奨学金の貸与が終了すること

学問はもちろん、専攻分野に関する文化・芸術・スポーツでの活躍、ボランティアといった社会貢献も含めたうえで評価されます。
そのため、大学の学長から「成績優秀であるため奨学金免除を求める」という推薦状がないといけません。

また、奨学金の免除が受けられるのは「大学院に進んだ方」が対象であることを念頭におきましょう。
これまで返還免除を受けた学生は、平成29年度では全体の30%が認定され、そのうち33%の人は全額免除を受けています。

死亡または身体・精神障害による免除

日本学生支援機構でこの免除を受けるには、以下の3つの条件があります。

  • 奨学金を借りた本人が亡くなるケース
  • 身体もしくは精神の障害によって労働能力を喪失した場合
  • 労働能力に高度の制限を有しているため、返還ができなくなった場合<?

上記の場合、奨学金返還免除願をはじめとする書類の提出が必要になります。

免除制度によって申請(申込)方法が異なります

特に優れた業績による免除申請の方法は、業績優秀者返還免除申請書が必要です。
奨学金免除の申請書には、大学院での研究テーマの概要や、教育研究活動での業績、業績の証明となる資料も必ず添付しなければなりません。

その証明となるものは論文・掲載学術雑誌・著作物・労働条件通知書と様々な種類があります。
成績を確認する成績証明書もきちんと添付しましょう。

一方、死亡のよる免除の場合は、奨学金返還免除願をはじめ、本人死亡の事実が確認できる戸籍抄本、個人事項証明書もしくは住民票等の公的証明書が必要になります。

身体もしくは精神の障害による免除でも奨学金返還免除願の提出は必須です。
返還ができなくなった旨を証明する書類(収入に関連する証明書など)や医師または歯科医師の診断書を指定の用紙で準備します。
免除を希望する際は、奨学金を支援している団体に連絡をし、願出書類を受け取りましょう。