留学先でホームシックになった時の乗り越え方

絵画を眺める女性

ホームシックになる自分を否定せずに受け入れる

長い間準備をしてきた憧れの海外留学がスタートし、最初のうちは見るものすべてが新鮮で楽しくても、数週間が経ち生活が落ち着いてくると、急に日本の家族や親しい友人が猛烈に恋しくなり気分が深く落ち込んでしまうことがあります。

ホームシックは、慣れない新しい環境での生活や、異なる文化の常識、そして思うように伝わらない言語の壁による小さなストレスが日々積み重なることで、誰にでも起こりうる自然な感情です。

まずはホームシックになって弱っている自分を決して責めず、今はそういう心が疲れている時期なのだと素直に自分の感情を受け入れましょう。
周りの留学生が楽しそうにしているからといって無理に明るく振る舞おうとしたり、ホームシックであることを隠そうと気を張ったりすると、かえって精神的な負担が大きくなり体調を崩す原因にもなります。

無性に寂しいと感じたら、自分の部屋で好きな音楽を聴きながら思い切り泣いて感情を発散させたり、時差を合わせて日本の家族や友人と少しだけ電話をして、慣れ親しんだ日本語で今の辛い思いを思い切り話したりする時間を作るのも良い心のデトックスになります。

現地の生活の中に安心できる小さな居場所を作る

ホームシックの辛い期間をできるだけ長引かせないためには、留学先の日常の生活の中に、自分がホッと安心できる小さな居場所やささやかな楽しみを意識的に見つけることが効果的です。

最初は現地の言葉がスムーズに通じなくても、通学路にある現地のカフェでお気に入りの窓際の席を見つけたり、近所の自然豊かな公園で毎日同じ時間にのんびりと散歩をしてみたりするなど、自分だけの小さなルーティンを作ることで生活に心地よいリズムが生まれてきます。

また、現地のスーパーマーケットで手に入る食材を工夫して買い、日本の味が恋しくなったら自分でお味噌汁やカレーライス、肉じゃがなどの温かい和食を作ってみるのも、お腹と心が満たされて非常に落ち着く方法の一つです。

同じ時期に留学してきている多国籍の他の留学生たちも、大なり小なりあなたと似たような孤独感や不安を抱えていることがほとんどです。

学校が主催する週末のアクティビティや言語交換のミートアップなどに少しだけ勇気を出して参加し、つたない言葉でも気持ちを共有できる仲間を見つけることができると、孤独感は一気に和らぎ現地での生活が輝き始めます。

日本の情報を制限して目の前の世界に目を向ける

ホームシックに陥っている時期は、どうしても部屋にこもってベッドの上で日本の友人たちの楽しそうなSNSの投稿ばかりをスクロールして見てしまいがちです。
しかしこれでは、日本の出来事ばかりが気になってしまい、現地にいる自分の状況とのギャップに余計に悲しくなるかもしれません。

もちろん家族への連絡など完全に情報を遮断する必要はありませんが、SNSを見る時間を夜の30分だけに制限するなど、意識的にスマートフォンから離れるデジタルデトックスの時間を設けることが、精神衛生上とても重要です。

画面を見る代わりに、現地の街をただ目的もなくカメラを持って歩いてみたり、地元の小さな美術館や博物館に足を運んでその土地の歴史や芸術に触れてみたりと、せっかく海を渡ってきた目の前の新しい世界に五感を使って意識を向けるようにしましょう。

留学という限られた貴重な時間は、辛い時期も含めてあっという間に過ぎていきます。
この孤独でしんどいホームシックの時期を自らの力で乗り越えた経験は、未知の環境への適応能力や精神的なタフさとして、間違いなく今後の自分自身の大きな自信と成長へと繋がっていくはずです。