1. >
  2. >
  3. アメリカの大学について

アメリカの大学について

卒業を喜ぶ人

「アメリカの留学について」の中で、いくつかの留学スタイルについて紹介をしましたが、その中に「大学・短大留学」というものについても触れました。
ここではこの大学・短大への留学というスタイルについてより具体的に紹介をします。
日本国内における大学・短大と、アメリカにおける大学・短大にはかなりの雰囲気の違いやシステムの違いがあるため、その点を理解しておかないと留学生活が苦しいものになってしまう可能性があるためです。
それでは、実際アメリカの大学と、日本の大学とで異なっていることについて紹介します。

日本とアメリカの大学の違い

まずは、「何処で生活をするのか」ということについてです。
日本においては、大学の周辺などに学生アパートなどが多く存在していることもあり、こういった場所で一人暮らしをする、というのが一般的なスタイルとなります。
もちろん、大学によっては寮を置いている場合もありますが、割合としてはそれほど高いものではありません。

これに対して、アメリカの大学では多くの大学が寮を設置しており、多くの学生が寮に入学するという仕組みとなっています。
義務というわけではありませんが、大学によっては98%もの人が寮で生活をしている場合も有るほどで、日本とは住居に関する風潮の違いがあります。
少なくとも入学後2年程度は寮生活をする人が多いという結果となっているため、大学留学を考えている場合には寮生活についても考えておくのが良いでしょう。
寮のスタイルについては大学によって違っており、ルームシェアのような形となる場合もあれば、個室の場合もあります。

語学習得を目的としているのであれば、ルームシェアの寮に入るのはメリットが大きいことでもあります。
常に話し相手となってくれるネイティブの人がいることで、かなり言語の習熟速度に違いが出るでしょう。

次に、「受験」の違いについてです。
日本における大学受験は、センター試験及び2次試験において、基本的に学力でのみ判定が行われることになります。(今後は変更される予定もあります。また、AO入試などの特殊な入試スタイルを選択している場合にはこの限りではありません)
これに対して、アメリカの入学試験制度というのはより「パーソナリティ」の部分に目を向けることが多いものとなっています。
学校の成績などももちろん重視されるポイントの1つではありますが、「なぜこの学校を志望するのか」「これまでにどのような課外活動の実績があるのか」なども入学の際に問われるポイントの1つです。

とはいえ、入学の難易度自体は日本に比べてそこまで高いというわけではありません。
向き不向きはあるものの、学力が十分あるのであれば入学し易い大学もあります。

また、入学に必要な英語力を証明するために、TOEFL®︎やIELTS®︎といった語学力テストにおいて、各大学が定めたスコア基準をクリアすることが求められます。ただし、最初から英語力が高い学生は全体的には少数派です。

日本人学生受入制度においては、国内語学研修、大学附属語学研修所での研修を通じて英語力を向上させるプログラムがあることから、必ずしも入学審査段階で高い英語力を求めているわけではありません。ただし英語力向上には一定の時間が必要ですから、英語に自信が無い場合は研修期間を長く取るために、早めの受験を検討しましょう。

引用:英語力は合格後にトレーニングでもOK|高校生のアメリカ大学進学

そしてもう一つ大きな違いであるのが「卒業」についてです。
日本では大学入試が非常に難しいものとなっている反面で、卒業についてはそれほど難しくないシステムになっていることが多い傾向があります。
勿論これも大学によって違いはありますが、中には大学に入学したら後はそれほど勉強を行わないまま卒業をしてしまう、というケースも少なく有りません。

これに対してアメリカの大学というのは「卒業」が厳しく判定されるという特徴があります。
アメリカでは一日二時間以上勉強をする人が多いというアンケート結果があります。
というのも、しっかり勉強をして卒業ができるだけの学力を身につけなければならないためです。
また、日本の大学に比べていわゆる「宿題」が多いのもアメリカの大学の特徴であり、ミクロな視点から考えても一日の勉強時間が増加することになりますが、自分に合った留学計画を考えることが大事となります。

文化や何を判断基準にするかは大きく違います。これらを加味したうえで留学の準備を進めましょう。
とはいえ、自分ひとりで調査や申請、準備を整えるのはタスク管理が煩雑になり回らなくなる場合があります。そうなりそうな場合は、留学準備から一緒に並走してくれる教育機関を利用しましょう。

就職活動の違い

大学での勉強というのは、それ自体が大きな目的であることも間違い有りませんが、その後の人生にどのように影響を与えるのか、ということも重要なポイントです。
日本では大学の三年生ころになると一斉に就職活動が始まり、大学の授業よりも就職活動の方が優先されるようになっていくものですが、アメリカにおいてはまた違ったシステムとなっています。
というのも、アメリカでは一斉に決まった時期に求人が行われるような仕組みを採っているわけではなく、欠員が出た場合や新入社員を求めている場合に会社ごとに違ったタイミングで求人が出されることになるためです。
この関係から、アメリカにおける就職活動は多くが「インターン」という形をとっています。

学業と並行して仕事についても学ぶことよって、よりスムーズに就職を目指すことになります。
また、履歴書についても日本のように画一的なものではなく、より自由に作られる傾向があるようです。
イラストなどを入れたものや、フラッシュなどを使った電子履歴書などが作成される場合も少なく有りません。
日本とは違い、手書きの履歴書で評価が上がることもありません。